ライフコーチング”不安障害専門”カウンセラーの横井延昌(よこいのぶまさ)です。クライアントのKさん(42歳女性)は、家から全く出られませし、留守番も一人で出来ません。4人家族ですが、ご主人は海外に赴任して年に2回しか帰って来ません。娘さんが2人大学に通っていらっしゃいます。なので、どうしても1人で留守番をする時があるのです。「1人だと、不安でドキドキします。」「1人だと思うと、とても怖くて落ち着いていられません。」「わかってはいるんですが、不安になると娘たちに当たり散らしてしまいます。」では、Kさんは、どうしてこうなったのでしょうか?それは、Kさんの親から受けた幼少期の経験がそうさせていると思いました。Kさんのご両親は、とても厳しく、親の言った事は、ちゃんとやれて当たり前と言う考えの人でした。共働きで留守がちで、小さな頃から心細く、帰ってきたら怒られるかもしれない恐怖でいっぱいだったそうです。その辛い経験で、脳がストレスいっぱいになってしまい、パニック障害になったと思われます。ひとりと言うことに過剰反応して、心も体も辛くなってしまいました。こうなると、どうしても親のことを恨んでしまいます。恨みや、被害者意識は症状を悪化させてしまいます。私は、「ご両親も同じように育てられたのではないでしょうか」そう伺うと、やはりそうだったみたいです。「今、娘さんに当たってしまうのは、症状とトラウマにさせられていることです。」「こんな辛い事は、Kさんで終りにしましょう。」Kさんは涙を流しながら、うなずいてくれました。それから、「1人が怖い。」「娘は私の言う通りやって当たり前。」そう言う思いが、少しずつ緩んで、1人で留守番したり、近所の外出はできるようになってきました。「あんなに不満だらけだったのに、よく考えたら本当に頑張って世話をしてくれた良い娘たちに感謝できるようになりました。」Kさんのように、心の深いところにある、恐れから解放されると、症状は改善に向かいます。このように、本人ではわかりにくい、心の底にある傷を見つけてあげることが、私の大切な仕事です。長く元気でいられるためにも、病気の根っこはしっかり刈りとっていきたいですね。最後まで、読んでいただきまして、
|
---|
