ライフコーチング”不安障害専門”カウンセラーの横井延昌(よこいのぶまさ)です。前回のブログでは、「行動療法では、無理をする必要はありませんよ~」と、言うお話をしました。では今回は、無理な実践をしては行けないのか?と、言うお話をしますね。ある条件が整えば、無理して良い場合もあるんですね。その条件は、大きく言えば、三つです。一つ目は、実践するための動機がしっかりしていること。二つ目は、病気に対する心理教育がしっかりできていること。三つめは、実践の後、休息をとることができること。では、解説しますね。一つ目は、実践するために動機がしっかりしていること。基本は無理なく行動療法を進めていくことですが、そういう実践の進め方ができない場合があります。例えば、学校に参観日に行くとか、お葬式など、練習しにくかったり、いきなり予定が入ってくることもあるんですね。そう言った時、「何とか行きたい!」という動機がしっかりしている場合は、実践してもいいと思います。よく、医師などの行動療法では、本人のやる気は、お構いなしに、「旅行に行きなさい。」などの指示がある場合が少なくありません。そういったことはしてはいけませんが、動機がしっかりしている場合は、チャレンジしてみましょう。二つ目は、病気に対する心理教育がしっかりできていること。ハードルの高い実践をすると、かなりの確率で、発作などの症状が出ます。心理教育ができていないと、せっかくの実践が、“ただのつらかった出来事と脳に記憶されるだけ“になってしまいます。それでは、とてももったいないんですね。行動療法の目的は、“心と身体に症状に対する慣れを促進させること。”なので、症状が出ることは、悪いことではないんですね。正常な状態に行動療法で、治そうとしていることに対して、“心と身体が、あらがっている状態”といえるんです。なので、症状が出るのは、正常な状態に戻るための、“好転反応”として、つらい症状が出ているだけ。(改善する前の悪化に見える状態。)このあたりの心理教育が大切になってきます。三つめは、実践の後、休息をとることができること。体に負荷をかけた後は、ちゃんと休養を取ることが大切です。無理ばっかりするより、適切な休養を取ったほうが身体はより良く変わっていきます。これを、“超回復”といいます。「早く治したい!」と、焦るがあまりに、無理を重ねるのは、非効率で、悪化を招く場合があります。なので、ちゃんと休養をとれる環境も大切なんですね。———————————-あなたは、早く実践を進めたくて焦ってしまいますか?それとも、ちょっと避けてしまいがちですか?どちらにしても、行動療法で大切なのは、“心理教育、適切な強度、休養”これなんですね。不安・パニックなど心の病の改善は、ウサギと亀の物語です。焦らず、コツコツと、結果に一喜一憂せず、小さな一歩を大切に、進めていきましょう。小さなことの積み重ねが、大きな結果を作りますよ。最後まで、読んでいただきまして、
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不安・パニック障害 正しい暴露療法②