ライフコーチング”不安障害専門”カウンセラーの横井延昌(よこいのぶまさ)です。

初回のヒアリングも、

終盤に差し掛かった頃、

クライアントのTさん(38歳女性)が

このようにおっしゃいました。

「習い事の送り迎えすらできず、

体調の悪い時は料理も手抜きです」

「早くちゃんとした母親になって、

子供のために頑張りたいです」

パニックを克服するための

素晴らしい決意表明ですね。

あなたもそう思いません

でしたか?

実は、私は素晴らしいと思いつつ、

ちょっと違うかなとも思います。

Tさんから感じるものは、

素晴らしい親心と同時に、

自分を卑下する気持ちと、

母親は完璧であるべきだと言う

”べき思考”も感じたんですね。

私は、

「完璧な母親でいなければならないと

強く思っていませんか」

すると、

「母親なんだからそうですよね」

と、おっしゃいます。

私は完璧な人間など

いないと思っています。

それが人間らしくて

良いとも思うんですね。

”完璧な自分を演じようと無理をする。”

そんな生き方も、

パニック障害の遠因に

なっていると思うんですね。

Tさんが送り迎えや、

料理が思うようにできないのは、

病気だからです。

逆に言えば、病気なのに

やれる事はやっているんだから、

既に素晴らしいと思いませんか?

それに完璧な姿を演じてみせるよりも、

失敗や悩み、苦しみながら

前向きに生きている姿を見せる方が

子供のために良いのでは

ないでしょうか

子供は既に子供でありながら

1つの人格であり、

自分の人生を生きています。

思ったよりもいろんなことを

感じています。

演じてよく見せることよりも、

ありのままの姿で前向きに生きる。

その方が子供は安心し

勇気づけられます。

そして、

「辛いのに頑張っている人は、

応援してあげよう。」

そんな素晴らしい人間に

成長していくことでしょう。

Tさんは、

「そうですよね。私は昔から

弱いところを見せられない人間でした。

だから無理しちゃうんですよね。」

「これを機会に自分のことも

見つめ直してみますね。」

少し照れくさそうに

笑ってくれるTさんでした。

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パニックになる方は、

真面目で一生懸命な反面、

偏った思い込みにとらわれる

傾向があります。

それがご自身を縛りつけて

しまうんですね。

それを緩めるためには、

”しなければならない”

“するべきだ”

そんな窮屈な考えを捨てて

欲しいんですね。

心を自由にすれば、

脳への負荷が減り、

症状が緩和されますからね。

立派なパニック障害の治療なんですよ。

あなたも、何か自分を

縛り付けている苦しい考えは無いか、

振り返ってみてくださいね。

最後まで、読んでいただきまして、
ありがとうございました。

今日も、あなたの心が、

穏やかに過ごせますように!