ライフコーチング”不安障害専門”カウンセラーの横井延昌(よこいのぶまさ)です。

クライアントのTさん (37歳女性) は、

もう10年ほど私のセッションを

受けていらっしゃいます。

もちろん、完全寛解していますが、

定期的におしゃべりをしています。

ある日、

「先生、今月はしっかり

セッションを受けたいです。

予定を空けといてください」

真剣におっしゃるんですね。

それは、ご家族と新幹線で

片道4時間ほどの旅行に

行くことになったからです。

毎日元気に暮らしているとは言え、

さすがに緊張している感じです。

あなたもそんなTさんの

気持ちよくわかるのでは

ないでしょうか。

認知行動療法の手順として、

身近な難易度の低いところから

取り組んでいくわけですから、

大きな実践はやる機会も少なく、

練習もしにくいので、

いくら元気になっても

緊張する気持ちはよく理解できます。

そんな時、どんなことを

心がけたら良いのでしょうか?

それは完全寛解していても、

なぜ緊張するのか、

そこを見ることが大切です。

あなたは、

なぜ緊張するんだと思いますか?

多くの方は、そんなに遠くまで

旅行に行くのは、初めてだから。

出かけた先に苦手なところが

あるから。

こんな感じで緊張しやすいんだと

思います。

気持ちはよくわかりますが、

パニック症状の改善について、

大切なことを忘れているんですね。

それは、体調が今、安定するまで

改善していると言う事は、

“ストレス耐性が上がっている”と

言う事なんですね。

ですから、今までやったことのない

実践に対しても、過剰反応しにくく

なっているんです。

なので、はじめての事でも

乗り越えやすくなっています。

それを忘れないで欲しいんですね。

でも、緊張することには

変わりませんので、

いつも乗らない電車に

乗ってみるとか、

少し練習をすると気分も

落ち着くと思います。

特別なことをしなくても、

穏やかに暮らしていくだけで、

ちゃんと症状の安定に

つながっていきます。

あなたも、もしこういった

経験をされた場合は、今日のお話を

思い出してくださいね。

最後まで、読んでいただきまして、
ありがとうございました。

今日も、あなたの心が、

穏やかに過ごせますように!