ライフコーチング”不安障害専門”カウンセラーの横井延昌(よこいのぶまさ)です。

あなたは、前回のお話を

読んでくださいましたか?

脳の恐るべき力①

仮想現実を作り出すでしたね。

脳は体中にいろんな指令を

送っています。

その中に感覚と言うものも

ありますよね。

なので、痛みや恐怖も

作り出してしまうと言う

お話でした。

それは、慣れると言うこと

で解消されていくと言うこと

でしたよね。

要するに、辛いことも

作り出してしまいますが、

良い状態を作り出すようにも

変わっていける臓器なんですね。

ここでまた、私の友人の

エピソードですが、

古い友人のTがいます。

Tは脳梗塞を患い、幸い麻痺は

残らなかったですが、

視野狭窄になり、視界が

3分の2ほどに狭くなって

しまいました。

何とか日常生活が送れますが、

目が見えにくい状態で

見ようとするので

とても疲れるそうです。

でも、ある日こんなことを

言っていました。

「目がよく見えなくなってから、

鼻がとても良くなったんだよ」

これも私は聞いたことがあります。

人は、身体の1部を失っても、

それを補うために

他で補おうとすると言うお話です。

片足を失えば、もう片足は

より強くなろうとするし、

耳が聞こえなければ、

目や気配を感じる感覚が

鋭くなると言う事なんですね。

なので、Tも目が悪くなった分、

嗅覚で何かを補おうとして

いるのでしょう。

Tは技術職で目が不自由になっても、

目を使って仕事をしないといけません。

自分で商売をして

今も努力を重ねています。

何かを失ったから

自然に補ってくれるわけでは

ないと思うんですね。

やはり努力を重ねたから

脳が変化をして、シナプスと言う

神経伝達細胞のネットワークを

書き換えるんですね。

だから、何かを目指して

工夫を継続すれば、

脳はよりよく変化していくと言う

証明だと思うんです。

私の認知行動療法には、

認知、思考の癖、習慣などを

よりよく変えていくことが、

パニック障害の改善に

つながっていきます。

その過程でクライアントさんが

必ず悩まれることがあります。

「思考のクセなんて変えられるかしら。」

「考え方なんて長年こうだから、

無理じゃないかしら。」

難しく、感じる気持ちは

よくわかりますが、

ちゃんとコツがあります。

それは、無理せず、淡々と

変わるための行動を

繰り返す事です。

Tも目が見えにくくなった分、

疲れるので、仕事は以前の

半分程度に減らしています。

病気をきっかけに

健康を第一に考えるように

なったんですね。

あなたは、脳は変われると

信じられますか?

あなたが信じて、

コツコツと変わるように行動すれば、

脳は勝手に変化していきますよ。

脳に負荷をかけない思考を

手に入れるために頑張って

いただけたらと思います。

最後まで、読んでいただきまして、
ありがとうございました。

今日も、あなたの心が、

穏やかに過ごせますように!