ライフコーチング”不安障害専門”カウンセラーの横井延昌(よこいのぶまさ)です。今日のお話しは、クライアントさんが実際にやっている行動療法のちょっとしたテクニックをご紹介したいと思います。Sさん(40歳 女性)は、車の運転が少し苦手です。普通に運転できるのですが、渋滞に引っかかると、たまに発作っぽくなるんですね。先日も、昼間はいつも渋滞する苦手な交差点で、少し調子が悪くなりました。そんな時に、よくあるケースが、その交差点を避けるようになったり、車を乗ることを止めてしまったりする場合があります。あなたは、そんな経験はありませんか?Sさんも、以前はそんな回避行動に、悩まされたことがありました。でも、今は車の運転を回避しないために、あることをしているんです。それは、“怖い経験をした後に、軽い実践を行って終わること”なんですね。今回、苦手な交差点で調子が悪くなりました。そんな時、そこから一目散に帰っていくのではなく、一旦エスケープしてから、別のルートを走ってみたり、もう少し軽い渋滞の交差点に行ってみたりするんです。実は、これはある有名な体操選手のやっている、“恐怖を根付かせない方法”を、参考にしています。例えば鉄棒の練習は落下することなんて、よくあることなのですが、けがをしていても、治療する前に、少しでも、鉄棒に登るそうです。怖い思いをして、そのまま離れていくと、次の練習では、恐怖心からスランプに陥りやすいので、ちゃんと鉄棒に触れてから、治療にいくという方法なんです。いかがでしょうか?つらい思いをした後なので、抵抗があるかもしれませんね。なので、無理はしなくてもいいので、ほんの少しだけでも、運転してみる。落ち着いてからでいいので、ちょっと近所を一周してみる。このぐらいでも、かまわないんです。そうすると、次の運転への抵抗が、和らぐ場合があるんです。あなたも、一度試してみてくださいね。最後まで、読んでいただきまして、
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不安・パニック障害 回避行動を防ぐちょっとしたコツとは!?