ライフコーチング”不安障害専門”カウンセラーの横井延昌(よこいのぶまさ)です。あなたは、以前発作が起きた場所に再び行かないといけなくなった時、以前発作が起きたことを思い出して不安になりますか?ほとんどの方が、不安や緊張で「行きたくないなぁ」「また発作が起きるに違いない」と考えるでしょう。今日はそんな場面に向かう前の考え方についてお話しします。ちょっとした考え方の違いで、行けるかどうか変わってきますので、最後まで読んでくださいね。——————————————————–クライアントのMさん (37歳女性)が、不安そうにこうおっしゃいました。「1年前もこの電車に乗った時、動悸の発作が起きて、駅員さんに助けてもらったんですよね。」Mさんはこのことをきっかけに私とセッションを始めることにしました。「ちょっと今回は、ハードルが高く感じてしまいます。」確かにそうかもしれないですね。辛くて怖い経験をしたんだから、また起きるんじゃないかと思ってしまいますよね。でも、よく考えていただきたいんですね。そこから1年間、Mさんはどのような努力をしたでしょうか?何もしなかったのでしょうか?Mさんは他にもいろんな症状が出ていましたが、この1年間の頑張りで減薬も進み、新幹線や長距離のドライブもこなせるようになりました。プライベートも充実して、遠くまで遊びに行っています。そんなに頑張っているのに、 過去にさかのぼると、つい辛かったことだけにフォーカスして、Mさんの症状改善はなかったことのように考えてしまいます。これも、不当な一般化と言う思考の癖です。1年前に辛い出来事があった場所に、たまたま行く用事ができただけ。Mさんの改善傾向の方がとても強く、今まで怖くてできないことを乗り越えたコツを使えば、ちゃんといけるのではないか。そう考える方が合理的だと思います。Mさんにそうを話すと、「そうですよね。私、がんばっていろんなことできるようになりましたからね。」「構えないでいけば大丈夫ですよね。」結局Mさんは何事もなく無事に行くことができました。とても良い経験ができましたねMさん。
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不安・パニック障害 発作が起きた場面へ再チャレンジするときの考え方