ライフコーチング”不安障害専門”カウンセラーの横井延昌(よこいのぶまさ)です。前回のお話しで、低血糖、低血圧と、うつ病は間違えて診断されやすいというお話をしました。今日は、その事例をお伝えしますね。クライアントさんのEさん(24歳 女性)は、建設会社の総務部で働いています。仕事にも慣れ、充実した毎日を過ごしていました。疲れやすいEさんですが、ときどき頭痛が起こることと、月経前症候群があるくらいで何も問題なく働いていました。ある日、産業カウンセラーが会社に来て、社員全員に、うつ病診断を書かせ、自己採点させました。すると、Eさんは80点!うつ病傾向がかなり強いということで、勧められるまま、精神科を受診しました。医師は抗うつ剤を処方し、まじめなEさんは、きちんと飲みました。三週間ほど飲んでいるうちに、朝起きるのがきつくなり、めまいや立ちくらみが起こるようになりました。精神科の先生に症状を話すと、薬の量が倍になりました。薬の量は徐々に増えて、さらに抗不安剤も加わりました。とうとう、寝込んでしまい、休職することになってしまったEさん。私のクライアントさんと、Eさんのお母さんが友達だったので、お母さんとEさんの三人でセッションをしました。私の感想は、「身体的症状の出方が、発作的ではなく、体調不良からきている。」そう感じたので、懇意にしている医師を紹介することになりました。Eさんは、やせすぎ、低血圧、低血糖と診断され、その治療と並行して、断薬を3か月計画で実践していきました。すると、徐々に元気になり、体重が増えて、頭もすっきりしてきました。向精神薬には、血圧を下げる作用があります。なので、元々、低血圧だったEさんは、さらに血圧が下がってしまいます。低血圧の方の93%が低血糖も合併していますので、Eさんももともと低血糖だったのかもしれませんね。その後、Eさんはどんどん元気になり、今は職場復帰して、元通り元気に働いています。もし、あなたも、思い当たることがありましたら、一度、チェックすることをお勧めいたします。備えあれば、憂いなしですからね。では、また投稿しますね。最後まで、読んでいただきまして、
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不安・パニック障害 抗うつ剤が効かなかった【事例】