ライフコーチング”不安障害専門”カウンセラーの横井延昌(よこいのぶまさ)です。先日、パニック障害歴30年のMさん(59歳女性)が、セッションの時、こうおっしゃいました。「今まで、苦手な場所に行くたび、パニック発作で辛い思いをしてきました。」「これから横井先生と、また、苦手なことにチャレンジしていくんですよね。」「私には、今までと同じように辛い経験をするだけのように思えます。」「それがどうして治療になるんでしょうか?」あなたも、同じような疑問を感じた事はありませんか?普通に考えたら、同じ辛い思いをするだけなので、また苦しむだけなんじゃないか。確かに、行動の部分だけを見れば同じことかもしれません。でも、認知(考え方)の部分が大きく変わってくれば、結果も変わってくるんですね。例えば、電車に乗るのが怖いけど、仕事に行かなければならないので、仕方がなく乗る場合。もしかすると「嫌だなぁ。また辛い思いをするのかな。」なんて考えているのではありませんか?でも、無理せず小さな発作の経験を繰り返していく事は、体が発作に慣れていくものなんだ。そういう風に理解が進んでいけば、認知が変わっていきます。そうすると、「電車に乗るのはまだ怖いけど、無理せず繰り返せば慣れていくわ。」「発作が起きても、いずれ消えていくし無害なものだわ。」そう理解しながら、少しずつ小さな一歩でチャレンジしていくと、見た目の行動は同じでも、内容は全く違うし、結果も全く違うものになってきます。Mさんは、「おっしゃる通り。いやだ、いやだ、ばかり考えていました。」「でも、発作に慣れれば、起きなくなっていくんですね。」「なら、発作が起きるのも、慣れるから悪いことでは無いのかもしれませんね。」そうおっしゃいました。それからMさんは、少しずつ行動を積み重ねて、半年でセッションを卒業していきました。あなたは、発作が怖いですか?そりゃ怖くて当たり前ですよね。でも、発作を経験するのが治療で、無理なくちょっとずつ実践していくのであればどうですか?あなたのペースでいいんですよ。コツコツ続けていくことであなたの望む生活を送ることができるようになります。怖がらないで、小さな1歩を出し続けていきましょうね。最後まで、読んでいただきまして、
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不安・パニック障害 発作の経験を治療に変える方法