ライフコーチング”不安障害専門”カウンセラーの横井延昌(よこいのぶまさ)です。

不安障害専門ブログHP675.2024.8.26

件名

クライアントさんは、

よく早く治った人のことを

質問してきます。

つらい症状から、

早く救われたいので、

当たり前ですよね。

でも私は、

“早く治る=ベストとは

言い切れない”

と、思っています。

今日は、そんな内容で

お届けしますね。

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「心の病を早く治したい。」

これは、あなたも、

望んでいると思うんですね。

私のセッションのテーマは、

“症状に苦しむことなく、

治療を通じて、より幸せになる”

なるべく早く

こうなっていただくことが、

私のミッションですが、

早く治った人がいいのかと言うと

そうでもないんですね。

早く治った人は勢いで

治った部分が大きいです。

症状の根本を理解してない

傾向があります。

例えば、乗り物に乗れない方が、

一回のセッションを受けて、

そのあとに乗れたとします。

そうすると自信がついて、

治った気分になる人も

いるんですね。

それ自体は良いことなんですが、

パニック障害は再発しやすい

病気と言われています。

久しぶりに症状っぽくなることも

あるのですが、

ちょっとなっただけで、

とても不安になります。

過度の不安は、パニック発作の

原因になります。

本当に発作が起きると、

「治ったはずなのに。」

と、落胆して、

余計に症状が悪化します。

このように、なぜパニック障害に

なったのか、その原因の理解が浅いので、

対処の仕方がわかりません。

これは、投薬治療のみで

改善した方も同じ傾向があります。

長い年月をかけて改善した方は、

なぜこの病気に苦しんでいるのか、

どう生きることが再発しないのかなど、

それらをきちんと

理解しています。

パニック障害を治療する上で

大切なのは、

いかに早く克服したかではなく、

克服した後、長い年月元気で

暮らせるかが大切です。

病気のことを知り、

自分のことを知り、治療の経験を、

これからの人生にどう生かしていくか。

この学びが、あなたを、

元気で幸せにしてくれます。

なので、もしあなたも、

早く治したくて焦る時は、

「今、とても大切なことを

学んでいるんだ。」

と、思ってくださいね。

最後まで、読んでいただきまして、
ありがとうございました。

今日も、あなたの心が、

穏やかに過ごせますように!