ライフコーチング”不安障害専門”カウンセラーの横井延昌(よこいのぶまさ)です。

クライアントのTさん

(32歳 女性)が、

悲しそうにこうおっしゃいます。

主人に、

「そんなもの、甘えてるだけだ!」

と、言われました。

Tさんは、パニック障害で、

買い物にも行けず、

胃腸の調子も思わしくないので、

料理も作れなくなってきました。

頑張って作る時もあるのですが、

その時と比べて、

「作れない時は、甘えてる時」

と、言われてしまいます。

実は、医師の一部にも、

“精神疾患=気のせい”

と、いう意見を持っている人は、

意外といるんですね。

では、本当のところ、

どうなんでしょうか?

私は、病気だと思っています。

(少なくとも、

気のせいではありません。)

実際に、Tさんも、不安感や、

動悸、ゾワゾワ感などを、

感じているわけですから。

でも、治療するにあたって、

気を付けて欲しい、

二つの考え方があるんですね。

一つは、自分の気持ちが、

症状にとても大きく影響すると

いうこと。

確かに、症状で、不安感や、

恐怖感、絶望感にさらされますが、

“思い込みの部分”もあるんですね。

思い込みで、

過度に恐れすぎると、

恐れに応じて、症状も

大きくなっていきます。

なので、怖がってばかりではなく、

自分で恐怖を抑えるトレーニングは、

必要なんですね。

もう一つは、治せるのは自分であり、

誰かに頼ってばかりでは

治らないということ。

「私は、病気だから仕方がない。」

これでは、投薬治療に

頼らざるを得ません。

リハビリテーションのように、

認知行動療法で自助努力を

重ねることが、改善を大きくします。

Tさんのご主人とセッションをして、

このあたりを理解していただきました。

不安障害、パニック障害は、

普通に暮らせるときもあります。

なので、出来ない時を、

甘えとみてしまうわけですが、

“やりたくても心と身体が

ついていかない苦しみ”

も理解していただきたいです。

Tさんは、

病気に逃げ込むわけではなく、

小さなできることを頑張り、

ご主人は、

甘えと言って突き放さず、

ちょうどいい距離感で接することが

大切です。

あなたも、

理解のない言葉に

苦しんだことはありませんか?

とても悲しかった

経験かもしれませんが、

大半の方は、正しく理解できて

いないだけです。

きちんと、説明すれば

わかりますので、

安心して治療に集中してくださいね。

最後まで、読んでいただきまして、
ありがとうございました。

今日も、あなたの心が、

穏やかに過ごせますように!