ライフコーチング”不安・恐怖症専門”カウンセラーの横井延昌(よこいのぶまさ)です。
先日、渋谷の
ライブハウス行って来ました。 友達、Eさんのライブを見に行ったんですね。
ピアノの弾き語りなのですが、
MCもとても上手で 笑いあり、涙ありの とても面白いライブなんです。 そんなEさんは、
以前、パニック障害を 患っていたんですね。 裕福な家に育ち、
子供の頃からピアノを習い、 有名女子大から、
アメリカにも留学して 何不自由なく育ったのです。 しかし、
Eさんは、不満だらけでした。 なぜかというと、
全て、お父さんが決めた レールの上だったからです。 子供の頃から
「バスケットがやりたい。」
と、言っても、
「お前は、ピアノをやればいいんだ!」
と、聞いてもらえず。
友達と同じ高校に行きたいと言っても、
「もう決めてあるから考えなくてもいい。」
と、言われました。
そんな調子でしたので、
「私はずーっと
パパの言いなりで生きてきた。」 と、思っていたんですね。
そんなEさんは、お父さんがいると、
パニック発作が 起こるようになってしまいました。 仕方がなく
近くのマンションに Eさんだけ引っ越したんですね。 引っ越してからは、
発作の回数は減りましたが、 ふさぎこんで外出しなくなりました。 とうとう、
誰とも合わなくなってしまい、 お母さんから
相談の電話がかかってきたんですね。 そこから、
私のカウンセリングが始まったのです。 私が訪問して
何度目かのカウンセリングをしていた時、 お母さんが
お父さんからの手紙を 持ってきたんですね。 手紙には、こう書いてありました。
「お前の人生なのに
パパの好きなようにしてしまった。」 「Eは、今死ぬほどの
苦しみを味わっていると思う。」 「代われるものなら、
パパが、代わってあげたい。 本当に悪かった。」 何だか、初めてお父さんの
愛情に触れた気がしたEさん。 「私は、今まで、
パパの見栄のために 私を育てたのだと思っていた。」 「だから、パパは、
パパの理想の私でいれば、 それで満足なんだと思っていた。」 「でも、今、
病気になった私のことを 心から心配してくれている、、、、。」 大粒の涙を流す
Eさんに、お母さんは、 「パパはねぇ、
自分が貧乏だったから。 あなたには、
いい学校や習い事をさせたい。 ただそれだけだったのよ。」 長年の心のつかえが、取れ始めたEさん。
私は、
「ここから、Eさんの 本当の治療が始まるな。」 と、思ったんですね。
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それから、驚くほど早く、
症状が改善していったEさん。 自分が、
音楽を愛していることを思い出し、 ピアノを再開。 自主音楽配信サイトにアップして、
口コミで人気が上がっていきます。 そして、
小さなライブハウスなら、 満員になるほどの人気が出るのでした。
今、Eさんはこう言います。
「パパを恨んでいた頃、
私は、 ”人生の被害者”でした。」 「自分の思うように
ならなかったことを パパのせいにして、 してもらったことには
感謝しないで、、、、。」 「ピアノは、
パパがくれた最高のプレゼント! これからは、感謝して続けていくわ。」 今日も元気に、
渋谷のライブハウスに立つEさん。 会場の片隅を見ると、
嬉しそうに見ている お父さんの姿があったんですね。 ———————————————
パニック障害の治療に大切なのは、
”何を見ますか?”
と、いうことなんですね。 良いことに、
意識を向けるか、
悪いことに
とらわれるか。
それによって、
ずいぶん症状の改善が 違ってくるんですね。 あなたは、
どちらを見ていますか? もし、良い方を見ることが
できていないのなら、 ”一日一つだけいいことを探す。”
そんな、
練習をしてみたらどうでしょうか? 天気が良かった。
ご飯が美味しかった。
一日無事に終わった。
何でもいいので
良いことに意識を向ける、 ようにしてみてくださいね。 そんなことを、
積み重ねることで 症状が改善されて行きます。 あなたも、
共に、頑張っていきましょうね。 今日も、あなたの心が、
穏やかに過ごせますように! |
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